早くも夏バテ気味である。暑いのは分かっている。しかし口に出し、態度に出さないと気がすまないほど午前中(寝てたけど)午後とぐったりと過ごす。図書館で手紙を書いたり、原稿書いたり、論文を読んだりしようと思っても全く集中できない。すぐに帰宅し横になる。
怠惰、あまりに怠惰だ・・・(;´Д`)

朝日新聞の最大の売りが毎日毎日、潜在的に、ときに露骨に反日感情を読み手に与えることであるのは今さら強調するまでもないが、「天声人語」が<試験に出る>こともよく知られた宣伝文句の一つである。思えば高校時代、時事に言及しつつ限られた字数で起承転結に収める筆さばきには思わず膝を叩いたことが幾度かあった。
今、この記事を書いておられるはどなたなのでしょうか・・・今日だけでしょうか、まるでブログです。無断転載してもよかろうね。

ことしも「カスタネットの季節」がやってきた。カッカッ、カッカッ。陽気に誘われるように、駅の階段や下りエスカレーターで、よく聞こえてくる。手のひらでなく、女性たちが足元で鳴らす。そう、あのわざと響かせているような靴音だ。

 涼しくて、デザインもかわいい、ミュールという突っかけが音源である。歩くたびに、いったん浮いたかかとが、着地する際にヒール部分を地面に打ちつけて鳴る。歩く姿勢や速さ、体重、ヒールの高さ、細さによって、音は高くも低くもなる。

 いかに履きやすくても、本人もうるさかろう。あまりに傍若無人ではないのか。こんなオヤジの小言を口にしたら、同僚が教えてくれた。彼女たちは「カスタネット娘」とか「カンカン女」と呼ばれているのだ、と。

 名前がつくほど広がったからだろう、あの音を防ぐ商品がよく売れている。かかとの部分に張る両面テープ状の敷物で、足の裏が靴底から離れない。いわば、カスタネットを閉じておく仕掛けだ。

 2年前から売り出した静岡市のメーカーの場合、27歳の女性社員のアイデアだった。ミュールでも走りたいと考案したら、防音効果も大きかった。いま特許出願中だ。今春から別の会社も参入している。靴の騒音は改善されるかもしれない。

 そう思って列車内を見渡すと、大声で話す「ケータイ君」もヘッドホンをつけた「シャカシャカ虫」も減った気がした。ほっとした気分で降りようとしたら、ドアの前で動かない男性がいた。まるで「お地蔵さん」だ。静かでも、乗り降りの邪魔だってば。