三島由紀夫『春の雪』を再読しはじめる。豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫) 
この表紙は気に入らない。手元にある平成十二年の版(薄い紫の下地に雪の白い斑点と草書の文字が浮かび上がっている)の方がしっくりとくる。新版は文字も大きくなって読みやすいのでしょうね。余計なことするな。(一)まで読み終える。美しい、という一言で片付けてもいいほど見事な序章。この巻の後にあの『奔馬』が用意されている。だからテキトーな役者で映画化するな。