モネのマネはセザンヌ

山口県立美術館へ「ピカソ展」を観に行く。ピカソだけに絵に描いたような長蛇の列。ひっじょーに人が多かった。文化都市山口を再認識。眼の前の傑作をざっと観て回って、館内の喫茶店へ直行。しばしの間、眼下にうごめく群集を眺めながらマネ的な心境を味わう。ピカソの芸術性ってのはさ、バタイユがいみじくも指摘したようにさ、ほら、あれだよ、あれ、え〜っと、あらゆる諸現象を言葉[mot]ではなくアスペクトによって捉えようとする、その、なんていうかさ、そうそう、あのダミッシュが喫煙で謹慎を食らったときにもらしたように、「子供に夢を与えるような選手になりたい」って権力構造からの不意打ちを贈与のベクトルへ転換して行くドゥニ・ダイエーの論文を敷衍しながら、その、・・・え〜・・・っと、あ、あれはダルビッシュか、あ、ダイエーもうないか。とにかくいい腕してるよな彼は。うん。分からんのよ、結局、ピカソはいつ観ても。今風に一言でいうなら、「ヘタウマ」ってとこかな。「パパ、これならぼくもかける〜」と無邪気にはしゃいでいたちびっ子が周囲の共感を一番集めていたのは確かで、その幼子のパパは僕じゃない。だからジャケットを引っ張るのはやめてね。Shirimeさんヘルプ〜。