極寒のなか今日も1時間目から登校す。学部の授業にもかかわらず、彼らの姿は最近めったに見ない。おかげさまで、共通のテクストめぐって教官に愚見を披露する姿勢にも年季が入ってきた。そにしても・・・、おい!学部生、もっと頑張れよ!「やればできる」のはわかってる。でもどの授業も院生様が欠かさず出席を繰り返し(確かに他に予定はない)、積極的な発言を試み(遅延行為とも言う)、挙句の果てに詳細なレジュメまで作って(私ではない)彩り豊かにしているじゃないか。それはさておき帰途、『ランボー詩集』(宇佐美斉訳)を購入。これが今一番定評があるそうな。・・・アルチュール・ランボー、君はなんて皮肉な詩人なんだ。あれほどまでに学校を憎み、文学を完全に放棄した君が、今世紀も、世界中の大学機関で熱心に研究されているなんて。おまけに、ときには密林でライフルまで持たされて、あまたの若き<フツブンにとりあえず入っちゃいました>系の学生たちを混乱させている。あるいは、「彼はなかなかの<ランボー>なんですよ。」『えっ、先生、彼<乱暴>なんですか?』「いやいや、アル中なの。ぷぷぷ。」などと教師の下らない駄洒落にまで使われて、ほんとに君は永遠に死人になることのない詩人だ。さてと、そろそろ谷間に眠るとするか・・・。くたくた。